資産運用している人たちにとって、いまだ経験したことのない激動の8月が終わりました。 8月5日に1987年のブラックマンデー越えの暴落が起きたかと思えば、翌6日は史上最大の上げ幅。その後も荒い値動きが続いた1か月でした。我が家の資産状況から振り返ります(2024.8.31)
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金融資産1億円を割った8月5日
ふだんは画面もスクショしてないので、たまたまでしたが、記事を書くために「配当管理」アプリの8月1日終値をスクショしていました。
8月1日終値の総資産評価額(わたしと妻名義の合算)は1億1689万円でした。

それが、ブラックマンデー越えの8月5日終値では9606万円までへこみました。8月1日比で2083万円も含み益が消失したことになります。

では、8月30日終値でどうだったかと言えば、1億1457万円でした。

8月5日から比べれば1851万円戻して、8月1日と比べるとまだ232万円低い、ということです。まあ、ずいぶんと戻したのは間違いないでしょう。
何のために資産運用しているか
でも、この間繰り返し書きましたように「含み益の上下動は一喜一憂しない」が鉄則です。金融資産の規模が1億円台になれば、1日に100万円ぐらいは平気で増減します。これを「損した」とか「得した」と考えるのはあまり意味がありません。
大事なのは「何のために資産運用しているか」という点です。
もし、自分が20歳代だったら、長期に複利効果を狙うでしょうから、全世界株式や全米株式のインデックス投資信託で積立投資信託を行うことを主軸に据えるでしょう。
でも、わたしはいま60歳代前半です。
まだ年金受給開始年齢前ですが、いずれ公的年金(国民年金+厚生年金)で生活していくことを考えると、公的年金で不足する分は配当収入で補強しておきたい……。そう考えて資産運用を行っています。
ですので、わたしの場合は、配当利回りの良い国内株やJ-REIT(不動産投資信託)を長期保有するスタイルです。積立投資信託も行っていますが、これは自分にとってサブ資産で、あくまでメーンは国内銘柄です。
ということは、配当金収入の増減こそが、私にとっての最大の関心事だということになります。
年間配当収入は390万円維持
8月1日終値時点の年間配当額(税引き前)は、387万円です。

ブラックマンデー越えの急落となった8月5日終値時点は、390万円です(6月決算で増配した企業があったために増えたと思われます)

8月30日終値時点も、390万円です。

この1か月、7%オフの株主優待目当てで良品計画(証券コード=7453)を買い直したり、ずっと評価損が続いたアステラス製薬(証券コード=4503)を年初来最高値の日(8月29日)に売却したり、銘柄の若干の入れ替えはありましたが、配当収入の水準はきちんと維持したままです。
あくまで、自身の資産運用の目的は何だろう?と考え、荒い値動きに振り回されないようにする…ということではないでしょうか。
9月の市場はどう動く?
基本(含み益の上下動は一喜一憂しない)を大切にしつつも、9月の市場も引き続き荒い値動きになるかどうか、気にならないかといえばウソになります。
「ダイヤモンド・ザイ」が毎月巻頭に載せている「1カ月先の日本株大予測! ネット証券4社のエースアナリストがガチンコ勝負!」の最新記事をみると、9月1日時点では、1人が3万1000円台、1人が3万3000円台、2人が3万5000円台と予測していました。
8月30日終値の日経平均株価は3万8647.75円ですから、アナリストの予想を大きく上回って9月がスタートします。
(いしばしわたる)
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