「発言小町」という掲示板サイトをご存じでしょうか。盛り上がる話題は恋愛、子育て、嫁舅問題など身近な話題なのですが、先日のブラックマンデー越えの株価暴落も話題になっていたそうです(2024.8.21)
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ふだんは日常の話題に終始
「発言小町」は、読売新聞が運営する掲示板サイトで、かれこれ25年の歴史を持つ老舗サイトです。

お堅い新聞社らしからぬ(?)というか、いつも日常の話題(たいていはしょうもないような話題…)で盛り上がっています。誰かが悩み・相談事(=トピ)を書き込み、それに意見・コメント(=レス)が相次ぐという型式ですが、今朝時点の人気トピ・ランキングを見ても、
- お父さんが再婚します
- サプライズ、お嫌いですか?(駄トピです)
- 次男の奥さんに形見を渡したくない
- お盆休暇についてモヤモヤ
- 帰省を断られました
- 娘の非常識さに呆れました
- サークルの中心的な人が、突然、飲み会の幹事をしなくなりました
- 大学時代のガールフレンドに会ってみたい
- 姉の夫の弟さんに一目惚れ
- 夫の従姉妹の結婚式と姉の一周忌が被りました
というような話題で盛り上がっています。時期的に帰省(義実家)絡みの話題が目につきますが、8などは男性がトピを立てたのかもしれません(匿名サイトなので、女性が男性になりすましてトピを立てるケースも考えられます)
狼狽売りした人が書き込み
妻が「発言小町」が好きで、娘まで感化されて話題になる機会があるため、わたしもたまに覗くだけですが、下記記事(株価急落で“狼狽売り”初心者が知らなかった荒れる市場での心構え)によると、先日のブラックマンデー越えの株価暴落に関してトピを立てた人がいるそうです。

そのトピを引用しましょう。
「先日の株価下落で『狼狽売り』をしてしまいました。幸い原資をキズ付けることはありませんでしたが、100万円の利益が出ている時に何の手立てもしなかった自分が悔しくて悔しくて、なかなか立ち直れません」
(略)
「メガバンクの看板を信じて足しげく通っていたにもかかわらず、何のアドバイスも警告もありませんでした。その銀行への不信感と自分のあまりの不甲斐なさで、なかなか気持ちを切り替えられません。この100万があれば、家族(母)を喜ばせることができたし、自己の老後の蓄えにもなったかと……」
このトピに対して、
80件を超えるアドバイスが寄せられています。「びっくり」マークも1000回近く押されています。
とのこと。1000人近くの人がリアクションしたということですから、すごく読まれたトピということでしょう。
これが投資情報のサイトならわかるのです。もともと関心がある人が集まっているわけですから。
でも「発言小町」は違いますよね。ふだんは義実家の悪口を中心に盛り上がっている掲示板サイト(失礼!)と思っていたので、話題の意外性と反響の多さに驚きました。
まっとうな助言が目立つ
しかも、記事が紹介するレスも、至極まっとうなものが目立ちます。
「含み益が減っただけでしょ。私は含み益75万減らしたけど、利益が乗っている銘柄を売却し、お安くなった銘柄を買い、少し戻したよ。投資は余剰資金でやって、いちいち一喜一憂しないのが鉄則」
「私の場合は売買益よりも長期的な配当重視、数年前に人気のなかった銀行商社株をしこたま買い込み、またグローバルな時代にも戦争や政情不安は不可避と見越し金地金や資源株を、また暴落の時こそ優良株を仕込む好機とコロナでも今回でも買い増し、『人の行く裏に道あり花の山』という投資格言を実践しています。おかげで還暦定年を迎えた今、配当収入だけで現役時代と変わらぬ生活が送れます」

う~ん、発言小町ユーザーへの認識が間違ってたみたい。みんなよく考えてるなあ…
と感心してしまいました。
投資が日常生活の話題に
わたしは「発言小町」にトピを立てたことも、レスを書いたこともありませんが、もし上記のトピなら、わたしも「びっくり」マークを押したでしょう。
理由は「銀行の資産運用担当を窓口に投資を始めた」という部分。「自分で入門書を何冊か読めば、要らぬ助言に悩まされないで済むネット証券がおすすめですよ。手数料もかかりませんから」とアドバイスしたい!
そしてもちろん、引用したレスのように「いちいち一喜一憂しないのが鉄則」です。
ともあれ、投資が日常生活の話題になりつつある…ということを、はしなくも「発言小町」で話題になっていることは表しているのではないでしょうか。新鮮な驚きでした。
(いしばしわたる)
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