「飲む美容液」「飲む点滴」と呼ばれる米こうじ甘酒。熱中症対策にもお勧めという記事を読んだら、なんと炊飯器で作れることを知りました! さっそく我が家の炊飯器で挑戦、とても美味しい玄米甘酒が出来上がりました(2024.8.14)
「大手小町」の記事で発見
その記事は、読売新聞オンラインの女性向けサイト「大手小町」に載っていた「夏こそ甘酒!子どもOK「米こうじ甘酒」で熱中症対策、手作り派も」です。
俳句の世界では夏の季語として知られ、江戸時代には、暑さを乗り切るための栄養ドリンクとして庶民に愛飲されていた歴史があります。メーカーは、熱中症対策にもなる飲み物として「冷やし甘酒」をアピール。一方、一般家庭では、市販の甘酒に飽き足らず、手作りしている人も少なくないようです。

へえ~、俳句で夏の季語とは知らなかった…
と思いながら読み進むうちに、こんなくだりに出くわしました。
「炊飯器の保温機能で簡単に(甘酒が)出来ます。食品用の温度計があると便利です」

え? 炊飯器で作れるの?
あんこに続いて炊飯器で挑戦
というのも、前の記事で紹介したように、我が家では、徒歩圏内に住む長女がヨーグルトメーカーで作る米こうじ甘酒を数か月前から愛飲するようになっていたからです。
米こうじ甘酒はてっきりヨーグルトメーカーで作るもの…と思い込んでいたのです。
でも、炊飯器で作れるのなら、これまた以前の記事で書いたとおり、わたしはあんこも炊飯器で作るようになったので、だったら米こうじ甘酒も!と思ったというわけです。
玄米のおかゆから作る
さっそく楽天市場で、乾燥タイプの米こうじをネット注文して、きのう届いたので作ってみました。
届いた「マルコメ プラス糀」シリーズの甘酒用乾燥こうじを見ると、材料欄に「おかゆから作る」「ご飯から作る」「米こうじだけで作る」と3種類あって、作り方欄は「炊飯器でつくる」「甘酒メーカーでつくる ヨーグルトメーカーも可」とあります。

わたしは、妻がやや血圧高めなので白米より発芽玄米を使って作ろうと思い、(玄米は白米よりやや硬めなので)「おかゆから作る」と「炊飯器でつくる」を参考にしました。
レシピ的に書くと
- 発芽玄米(ファンケル「発芽米」)1合を炊飯器に入れて、2合炊きの目盛まで水をいれておかゆを作る(炊飯器で「玄米」「おかゆ」を選択してスイッチを押す)
- 出来上がったおかゆを少しさまして、水を300ml注ぐ
- 米こうじ100g(1袋)を入れる
- 炊飯器の保温スイッチをいれて、炊飯器のフタを開いてふきんをかけて5~10時間で完成
というものです。
1はおかゆなので90分近くかかりましたが、2と3も合わせて、1~3でせいぜい2時間。夜のうちに作業しておけば、4は寝ているあいだで朝起きたら出来上がっているので、とても簡単でした。


ちなみに、楽天レシピをみると、玄米甘酒を炊飯器で作った方がレシピをのせていました。
おいしくなるコツ
楽天レシピ「炊飯器でほったらかし!玄米甘酒 レシピ・作り方」より
温度が低いと麹が働かず、高いと死にます。温度調節が大切なので、炊き上がったお粥を冷ますことと、保温は蓋を開けたままということを忘れないでください。温度計は100均一で買えます。
温度調節のことは、マルコメのホームページもこう書いています。
注意事項
糀甘酒の作り方(炊いたごはんからの作り方)
・温度が50℃以下になると雑菌が増える場合があります。
・温度が高すぎると酵素が失活し、糖化しなくなります。また、温度が低いと糖化が進みにくくなります。
炊飯器の保温機能はだいたい60度ぐらいだそうですから、ちょうどよいのですね。ただ、フタを閉めてしまうと熱くなりすぎるため、フタをあけてフキンで虫やゴミ・ホコリが入らないようにする…ということのようです。
さっそく、炊飯器で作ったお手製のあんこも混ぜて、豆乳で美味しく頂きました。

玄米だと芯が残るかな…と心配しましたが、ぜんぜん気にならないどころか、香ばしさが感じられて、白米よりも好ましいと思います(白米より玄米が低GIというところも、当然、加点ポイントです)
熱中症対策に常備したい
なぜ熱中症対策によいのか…という部分は、前述の読売新聞「大手小町」の記事から引用しましょう。
白澤抗加齢医学研究所所長で医学博士の白澤卓二さんは「熱中症などで疲労状態にある体には、『塩分(ナトリウム)』と『ビタミンB群』が欠かせません。米糀から作られた糀甘酒は『ビタミンB群』が含まれているため、適度な塩分を含んだものを選べば、夏場の水分補給におすすめです。頭痛や目まいなどの熱中症や水中毒の初期症状の回復にも期待でき、家庭や学校の保健室にも常備しておきたいものです」とコメントしています。
夏こそ甘酒!子どもOK「米こうじ甘酒」で熱中症対策、手作り派も
炊飯器でほんとにカンタンに作れます。暑い夏を乗り切る一品として、手作りの米こうじ甘酒に挑戦してみてはいかがでしょうか。
(さかきかずひこ)