きのうの国内株式市場の大幅下落で含み益を大きく下げた人は多いだろうと思います。きっかけが米テック企業の下落に伴うナスダック市場の急落のため、積立投資信託でも評価損となる事態に……。そんな人向けに、楽天トウシルが「はじめての下落相場と損、どうすれば?」というページを作っています(2024.7.26)
5%以上の下落でメール
わたしは国内株の売買を手控えているので、楽天証券へのアクセスは頻繁にはしていません。ヤフーファイナンスに保有銘柄をポートフォリオ化しているので、そちらで値動きを見るだけです。

お~、含み益が大きく下がったなあ
とは思いますが、含み益の上下はあまり気にしません。自分の住まいの地価が上がっても別に売るつもりがなければ関係ないのと同じです。配当金が減配になったら打撃ですが、含み益の上下は(どうせ売らないから関係ない)という気持ちでいます。
とはいえ、きょうはさすがに楽天証券にアクセスしたのです。というのは、楽天証券から「投信基準価額下落メール」が届いたからです。

特定口座で毎月5万円ずつ積み立てている「楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド」が「前営業日の基準価額は前々営業日と比較し、5%以上下落」したという通知です。

う~ん、テスラ株の急落でナスダックも大きく下げたからなあ
評価損益でも3000円以上の評価損とあります。今年1月に積み立て設定してから初めての評価損なので、楽天証券で確認したというわけです。
NISAもはじめて下落
アクセスしたついでにNISAのページも覗いてみたら、6月まで順調に右肩上がりのカーブだった「資産推移」の折れ線グラフが、7月は明らかに下がっています。

NISAページに貼られたバナー
でも、その確認以上に目を引いたのが、下記画像の赤枠部分のバナーでした。


おやおや、「はじめての下落相場と損、どうすれば?」とはまたタイムリーな…
そう思ってクリックすると、楽天トウシルにジャンプしました。
株価急落に直面したとき、個人投資家がやるべきこと、やってはいけないことを整理! ダメージを減らし、投資を続けられる方法をプロがアドバイス!
すべて下落後執筆の記事
画面を下にスクロールすると、いろいろな記事がピックアップされています。

見出しだけ抜き書きしてみましょう。
【緊急記事】市場急落はピンチか?チャンスか?冷静な判断が必要!
NEW 2024/7/26
山口 聰(ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表)
●1年間の市場変動幅を理解しよう!
●最大の失敗は「途中でやめること」
●最大の回避法は「時間分散」
●「変動」を味方につける!
●下落はチャンス?ピンチ?急落時に焦らない!長期投資をする上での心得
NEW 2024/7/26
白石 定之(マネーブレイン代表)
●日経平均は今年最大の下落幅
●初心に立ち返ることも大切
●悪循環にはまっていないか見つめ直すことも重要
●資産運用の敵は一喜一憂の心理頭を冷やそう マーケットがちぐはぐな動きをするときは休め!
NEW 2024/7/26
広瀬 隆雄(コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター)
●調整局面
●個人投資家にできること
最後の広瀬氏の記事は見出しだけだとよくわかりませんが、下記のようなアドバイスをしています。
まず機関投資家にも出来ないことは個人投資家にも出来ないです。彼らがうまくトレードできてないのなら、あなただけがうまくトレードできると考えるのは虫が良すぎます。
みんながポートフォリオ全体のリスクを落としているときは、蛮勇を起こさず、あなたも頭を冷やすこと。
(略)
「休むも相場」という格言がありますが、いまは無理しない方が良いと思います。
驚くのは、どの記事も7月26日に執筆されたもの。株式相場の下落を受けてすぐに執筆陣に原稿を依頼(?)して、「はじめての下落相場と損、どうすれば?」という特集にしてしまう即応力に感心しました。
いちばんやってはいけないのは狼狽売りです。でも、理屈ではわかっていても不安な気持ちを駆りたてられるのが人情というもの。特に新NISAスタートを機に投資を始めた初心者の人たちにとっては、順調に増えてきた資産がガクンと下がれば不安になるのは当然です。
そういう人たちに向けて、NISAのページに「はじめての下落相場と損、どうすれば?」という特集の目立つバナーを用意するのは、とても親切なことだと思います。
きめ細かな企業努力を感じる
AERA Moneyが「SBI証券、楽天証券+3社「好きなところは?」ユーザーの生の声全公開【新NISA2000人アンケート】」という記事をまとめています。 楽天証券については、
【長所1位は使いやすさ、わかりやすさ】
AERA Money「SBI証券、楽天証券+3社「好きなところは?」ユーザーの生の声全公開【新NISA2000人アンケート】」
「サイトが見やすい」
「デザインがシンプルで見やすい」
「UIが大好き」
「初心者にもわかりやすい」…
ということですが、すばやく初心者向けに特集を用意するあたり、単に使いやすさやデザインのわかりやすさだけではない、きめ細かな企業努力のたまものという気がします。
ともかく株価は一喜一憂しないで「下がる時もある」と思ってゆったり構えましょう。それでも不安な方は楽天トウシルの特集記事をぜひ読んでみてください。
(いしばしわたる)
〈PR〉

