いったんは解約がよぎったVポイントを引き続き利用することにしました。理由はSBI証券との連携を重視する姿勢が顕著だったことです。メガバンク主導の他サービスとの連携も盛んで、勢いがある点も考慮しました(2024.7.23)
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整理する経済圏候補に
ポイ活を行うなら「選択と集中」が必要です。あれもこれも手を出していると、少額ずつ各種〇〇ペイに残ってしまい、無駄と思うからです。ポイ活特集の雑誌にも、メインとサブのポイント経済圏に絞ろう…と出ていました。
わたしはメーンを楽天経済圏、サブをSuica経済圏(JREポイント)に据えています。そこを変更する気持ちはさらさらありません。
加えて、ちょうどスマホを買い替えたので、スマホアプリの”断捨離”にも着手。整理する側の経済圏として、Vポイントに照準を当てていたのです。
クレカ積立の改悪が引き金
Tポイントとの統合で何かと注目を浴びるVポイントを、なぜ、整理しようとしたのか。
最大の理由は、今年11月からSBI証券のクレカ積立が”改悪”されることでした。
わたしが保有する三井住友カード(NL)(年会費無料)の場合、クレカ積立のポイント付与の条件として、年間10万円以上のクレカ利用(ただし積立投資信託分は除く)が必要になります。
年間10万円ということは、月換算で8334円です。最初はそのぐらいなら……と思ったのですが、自分の行動パターンに照らし合わせると、意外と難しいことに気づいたのです。
わたしが街中で一番使うキャッシュレス決済は楽天ペイで、楽天ペイが使えない店(例えば無印良品)では楽天Edyで払うことにしています。
最寄り駅にあるアトレの買い物は、JREポイントが3.5%もつくJREカード、イオンでの買い物はWAON、最寄りのスーパーOKストアは現金(現金払いは3%引き)…と決めているので、三井住友カード(NL)の出番はなさそうです。
三井住友カード(NL)の魅力は、コンビニやマクドナルド、ドトール、サイゼリヤなどでの高い還元率にあります。ところが、わたしは商品単価が高いコンビニはめったに利用しません。愛飲するコーヒーも、ラテマネーを最小限にするため、マクドナルドのコーヒー(Sサイズ、120円)と決めています。これでは、月8334円も毎月使うとはとても思えなかったのです。
そもそも、楽天証券でクレカ積立は月額15万円分行っています。Vポイント狙いのためにSBI証券でさらに10万円分のクレカ積立を行うほど、資金的な余裕もありません。
そんなこんなの理由で、スマホの買い替えをきっかけに、新しい端末にVポイント関連のアプリはインストールせず、クレカの引き落としがすべて終わった時点で解約手続きに入ろうと思っていたわけです。
SBI証券で特大キャンペーン
でも……。一言で言えば、気が変わりました。
心変わりの第1の理由は、SBI証券で新たに始めたキャンペーンをみて、

これはSBI証券との連携はさらに強まりそうだ…
と感じたことです。
そのキャンペーンは、7月16日にプレスリリースされた「【総額1,000万ポイント!】「青と黄色のVポイント」スタート記念!山分けキャンペーン」です。発表主体はSBI証券と旧Tポイントを運営するCCCMKホールディングスですが、想像するに、CCCMKホールディングス側が主導したキャンペーンに見えます。
というのは、ビジュアルが凝っているのです。
SBI証券のユーザーなら誰もが感じることでしょうが、SBI証券はGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)が(手抜きというか、力を入れていないというか)とてもシンプルなのです。ほとんどテキストばかりで、画像は最小限。楽天証券と比べると、それはもう至ってシンプルです。
ところが、このキャンペーンは、ブサカワいい猫のキャラクターに一言しゃべらせたりと、ビジュアルがぜんぜん違います。


中身も簡単です。すでにVポイント連携を済ませている私が行うのは500円で投資信託をスポット購入するだけです。

Vポイントが313ポイントあるから、実質、187円。抽選だからどうせ当たらないだろうけど、187円ならいいや
と考えて、このキャンペーンにエントリーして投資信託(SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド)を500円分スポット購入しました。
SBI証券上で今後もキャンペーンを打つかもしれないし、それだけVポイント陣営(三井住友グループ)はSBI証券との連携が肝だと思っている証左と判断。そもそも三井住友Olive支店の口座維持に費用がかかるわけでもないですし、三井住友カード(NL)も年会費無料なので、Vポイントは引き続き使おう…と思ったしだいです。
ホッパー、マネフォとも連携
他サービスとの連携も目をみはるものがあります。
7月11日に「オンライン専業旅行会社 HTS (Hopper Technology Solutions)と戦略的業務提携に合意し、2025年春から旅行予約サービスを開始する」と打ち出したかと思えば、
7月18日には「株式会社マネーフォワードと三井住友カード株式会社は個人向け事業における、合弁会社の設立を含む資本業務提携に関する基本合意書を締結」したと発表しました。
楽天経済圏であてはめれば前者は楽天トラベル、後者は最近リリースした楽天家計簿に相当します。
後者は楽天陣営の弱いところで、対するマネーフォワードはもっとも利用者が多い家計簿アプリですから、成長が期待できる提携です。

さすが3大メガバンクの一角。資金力も違う…
と思うと同時に、今後もいろいろとネット分野のサービスとの連携に乗り出してくることを予感させます。
ということで、きのう新しいスマホに「三井住友銀行」(Olive)と「VポイントPay」のアプリをインストールしました(「VPass」と「Vポイント」はなくても困らなそうなのでとりあえず見送りました)
(いしばしわたる)
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