やっぱり「日経WOMAN」はためになりました

やっぱり「日経WOMAN」はためになりました

楽天マガジン「日経WOMAN」の最新号を読みました。特集は新NISA特集。「投資は怖い」と思いがちな女性層をターゲットにした記述とあって、とてもわかりやすい内容でした(2024.5.21) 

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マンガ仕立ての新NISA特集

「日経WOMAN」については、以前にも書いたことがあります。 

その時にも書いたことですが、 

  • 男性がいちばん手に取らない雑誌が女性誌なので、楽天マガジンで人目を気にせず読めるのはありがたい 
  • 新聞社系の雑誌は信頼性が比較的高まるので、マネー系雑誌でも投機的な内容は控えているし、裏付けのある情報(たとえば実際の体験談)で構成されている 

という点から、「日経WOMAN」はお気に入りの雑誌のひとつです。 

その最新号(24年6月号)の特集は「マンガですらすら分かる 新NISAでお金を増やす!完全ガイド」というもの。マンガ仕立てで構成されていて、新NISAの仕組みを1ページ使って簡単に解説した後、マンガで描かれた若い女性がこう話します。 

新NISAがお得なのは分かりましたが 

投資で大損するのは避けたいです! 

まさに「投資は怖い」「投資はギャンブル」と思っている人向けに書いているのです。 

「長期・積立・分散」から解説

このページの解説者は井出真吾氏(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト)。マンガで登場した井出さんは、 

短期で一攫千金を狙うような投資をイメージしているのでは? 

株の値動きをチェックして売買を繰り返す……なーんて投資はもちろんおすすめしません 

ズバリ、投資信託という金融商品でコツコツ積み立て投資を続け、長期でお金を育てていく手法!

と解説しています。このページの見出しも「『長期・分散・積み立て』が鉄則」。まさに基本中の基本から解き明かしています。 

「長期・積立・分散」についてはこちらをごらんください 
「ほったらかし投資」をご存じですか

働く女性128人の調査結果

「日経WOMAN」の新NISA特集で、特におもしろかったのが「働く女性128人の新NISAで投資の超リアルを大調査!」という記事です。 

この記事は、日経WOMAN公式サイトでアンケートを実施し、有効回答者数457人(平均年齢44.7歳)のうち、「新NISAを利用している」と回答した128人の回答内容で構成しています(この種の調査で大事なのは回答者の構成で、ネット調査には明示してないものも散見されます) 

数字だけ抽出すると、「新NISAの口座をどう開設した?」の設問は、 

  • 一般NISAから移行 40.6% 
  • つみたてNISAから移行 39.1% 
  • 旧NISAの金融機関を変更 8.6% 
  • 24年1月に開設 7.8% 
  • 24年2月以降に開設 3.9% 

という結果でした。2問目は「新NISAで利用しているのはどの枠?」というもので、 

  • つみたて投資枠のみ 48.4% 
  • 2つの枠を併用 39.1% 
  • 成長投資枠のみ 12.5% 

3問目の「年120万円のつみたて投資枠はどう使う?」で、「すべて使い切る予定」と回答した人は40.2%にのぼっていました。文中にはこうあります。 

年120万円の投資枠を使い切ると回答した人の半数以上が貯蓄・投資残高1500万円以上だったが、年収は高い人ばかりではなくばらつきがあった。貯蓄を投資に回し、資産の現金比率を下げていくという人も。 

この文章のとおり、貯蓄から投資に資金移動している人は多いのでしょう。インフレを意識した行動だろうな…と想像します。 

インフレのリスクについてはこちらをごらんください 
これからのリスクは「預金のまま」:インフレ時代の資産管理法 

鉄板”の投資信託が人気

4問目の「つみたて投資枠で投資しているのは?」(複数回答)では、インデックス型投資信託を挙げた人が87.5%にのぼり、読者アンケートで人気だった投資信託は以下の3商品でした。 

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)  
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)  

お~、わたしが旧つみたてNISAで積立設定していた3商品だ。さすが”鉄板”だな!
 
おすすめの投資信託「5選」はこれだ! 

5問目「年240万円の成長投資枠はどう使う?」でも、「すべて使い切る予定」と回答した人が45.5%もいました(かくいうわたしもそうですが…) 

6問目「成長投資枠で投資しているのは?」(複数回答)は、 

  • 投資信託 69.7% 
  • 優待株 36.4% 
  • 高配当株 31.8% 
  • 成長株 27.3% 
  • ETF 9.1% 

という結果に。 回答者の平均年齢が44.7歳ですから、半数は40歳代前半より若い人だと考えると、複利効果を生かせる投資信託を選択する人が多いのはとても頷けます。 

リアルVoiceも興味深い

ほかにも興味深い記事は多く、「おひとりさま投資初心者さんのリアルVoice」という記事は、「時代の波に乗って新NISAデビューした30代と50代に、始めた経緯やその後の本音を聞いてみました!」というもの。 

34歳のSaoriさん(医療・管理栄養士、岐阜県在住)の手取り月収は25万円。「投資信託の月4万5000円は給料から捻出し、(成長投資枠で購入する)個別株の購入資金はコツコツ貯めた貯蓄を使った」そうです。3か月の成績はつみたて投資枠・成長投資枠合計で43万円プラスというのですから大したものです。 

53歳のCheeeeeさん(アパレル事務、子どもと2人暮らし、千葉県在住)は「夫の借金が原因で40歳で離婚し、貯蓄ゼロから再出発」した方で、「毎月貯めていた4~5万円をスライドして、投資信託の積み立てをクレカ決済で。不足分は貯蓄から補填」しているそうです。「資産目標など考えたこともなかったですが、新NISAを始めて10年後に2000万円という明確な目標ができ、働くモチベーションに」 

おふたりの「増やしたお金は何に使う?」という問いかけに、 

Saoriさん:「中間目標は3000万円。海外旅行や、ジュニアやSixTONESのライブの遠征費、数年前から始めた美容医療にも使いたいです」 

Cheeeeさん:「「老後資金は大丈夫」という安心感を得たい。また、2年前からSixTONES推しで、推し活やインテリアなどを楽しみながらお金を増やしたい」 

と、いみじくもおふたりともSixTONES推しなのがビックリでした。 

SixTONESかあ。シックストーンズって読んで、娘に「ストーンズ」って読むんだよ、と厳しく指摘されたなあ…

「日経WOMAN」の新NISA特集は、ふつうのマネー系雑誌では味わえない記述(SixTONES推しとか)もあって、とても読みでのある特集でした。おすすめです。 

(いしばしわたる) 

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