韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師』感想|痛快な詐欺劇の見どころ

韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師』感想|痛快な詐欺劇の見どころ

ソ・イングクマ・ドンソクがタッグを組んだ韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜』(2016年製作、全16話)。税金徴収の公務員と天才詐欺師が手を組み、悪質な脱税者から巧妙な手口で税金を徴収していく痛快クライム・アクションです。今回は、異色の凸凹コンビや個性豊かなチームの魅力、二転三転するストーリーの見どころを感想とともに詳しく解説します。(2024.5.12) 

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税金徴収官と天才詐欺師が組む異色コンビの魅力

最初にあらすじを紹介しましょう(『韓国テレビドラマコレクション2023』より) 

市役所の税金徴収課で働くソンイル(マ・ドンソク)が、詐欺に遭い大金を失った。ある日、自分が騙されたジョンド(ソ・イングク)から「悪質な脱税者から税金を取り立ててやる」と提案され、受け入れる。ジョンドは仲間を集め詐欺集団「38師機動隊」を結成する。スマートで謎多き詐欺師と小太りで冴えない中年公務員が、税金回収のため悪徳滞納者に大胆不敵な詐欺を働く痛快サスペンス。何もかも正反対のソ・イングク&マ・ドンソクの凸凹ブロマンスが楽しい。 

右から2人目がマ・ドンソク演じるソンイルで、紅一点のソンヒ(演じるのは少女時代のスヨン)ら税金徴収3課の面々で税金滞納者から取り立てを行います。 

しかし、悪徳高額納税滞納者で実業家のマ・ジンソクは、税金徴収3課を侮辱して追い返しただけに飽き足らず、ソンイルに接待や賄賂を働きかけてくる始末。そんな折、ソンイルは刑務所から出所したばかりのジョンド(ソ・イングク)から、詐欺の手法で税金取り立てを行うことを持ち掛けられる。 

脱税者に立ち向かう「38師機動隊」の個性派チーム

ジョンドが集めた仲間は、闇口座や飛ばし携帯電話の入手・販売を手掛ける当たり屋、詐欺のターゲットの本拠地に潜入する美人局ら、一癖も二癖もある顔ぶれ。なお、原題のタイトルでもある「38師機動隊」の「38」は、納税の義務を規定した韓国憲法38条に由来する。 

韓国版DVDのパッケージ 38師機動隊の面々

マ・ジンソクに詐欺を仕掛けて納税させた後も、悪辣な手口で徴税を陥れるパン社長、市長とも深くつながるチェ会長と、さらに輪をかけて巨額滞納額の敵役が現れる……。 

ざっと、このような内容なのに、なぜ邦題が『元カレは天才詐欺師』かと言えば、税金徴収3課の女性係長ソンヒがかつて愛した男性が、上司のソンイルと手を組むジョンドだから…というだけです。 

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DVDのパッケージもソ・イングクとスヨンとは……。これはラブコメじゃなく、コンゲームなのに?! 

最後まで通しでみても、正直、『元カレ……』云々のラブコメ仕立てのドラマではありませんでした。冒頭に紹介したとおり、主役は「何もかも正反対のソ・イングク&マ・ドンソクの凸凹ブロマンス」であり、あくまでコンゲーム・ストーリーです。 

最後まで予測できない二転三転の緊迫した展開

コンゲームとは「コンフィデンスゲーム」の略で、詐欺師などが主人公で、策略により、騙し騙されたり、ゲームのように二転三転するストーリーのこと。有名なところでは映画『スティング』(1973年)が思い浮かびます。 

どうせやるなら、大きく騙せ! 愛すべきイカサマコンビ、一世一代の大博打!! ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォード、「明日に向かって撃て」の監督・主演が再び集い、騙し騙されのゲームが小気味よく展開する犯罪ドラマの傑作 

『元カレは天才詐欺師』も、最初のターゲットのマ・ドンソクを狙うあたりは安心して観ていられましたが、第2のターゲットのパン社長のあたりからは、仲間が裏切っているようにもみえるし、最後のターゲットであるチェ会長のときは、マ・ドンソクが新たにチームに加わって「え? 大丈夫なの?」と思わせたり……。 

コンゲーム・ストーリーの定法ではありますが、まさに視聴者も「騙し騙され」のジェットコースター状態になります。

『元カレは天才詐欺師』はNetflixをはじめ多くの動画配信サービスでイッキ見できます。ハラハラドキドキしたい方にオススメの韓流ドラマです(でも、くれぐれもラブコメではありません) 

(しみずのぼる) 

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