楽天のアプリを「楽天ペイ」に集約するそうです。最初なんのことかわかりませんでした。「え? いまも楽天ペイに集約できてるのに?」と思ったのです。アプリの乱立について考えてみます(2024.4.19)
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楽天モバイルならスマホの料金が超お得!わたしが日常使う決済は6つ
わたしがふだん使う決済はほぼ次の6つに集約されます。体感的に使う順番で並べてみると、
- 楽天ペイ
- モバイルSuica
- VISAタッチ決済(三井住友Olive)=アプリはGoogleウォレット
- auPAY
- iAEON
- JREカード
- 楽天カード
こんなに?と思うかもしれませんが、5番のiAEONはイオンで買い物する時だけ、6番のJREカードは最寄り駅にある駅ビル(アトレ)で買い物する時だけなので、どちらも週に1度使うかどうかです。7番目の楽天カードも、念のためパスケースに入れておくだけで、月に1度も使わないです。
しかも、2番のモバイルSuicaは電車やバスに乗る時にスマホをかざすだけですし、自動チャージの設定もしてあるので、アプリを起動することはありません。
ということは、自分が使う決済アプリは、
- 楽天ペイ
- Googleウォレット(VISAタッチ決済)
- auPAY
の3つだけ、ということになります。
それも、auPAYは、povo2.0の#ギガ活目的でOKストアで使う時だけに限られます。
VISAタッチ決済も、Vポイントが貯まるすかいらーく、マクドナルド、サイゼリアで使うケースがほとんどです(あとは楽天ペイが使えないお店)
つまりわたしは、キャッシュレス決済に関しては、事実上「楽天ペイに集約している」と言っても過言ではありません。
期間限定ポイントが使える
なぜそこまで楽天ペイを重宝するかと言えば、楽天ペイは決済の際、楽天ポイント(期間限定ポイント)⇒楽天ポイント(通常ポイント)⇒楽天キャッシュ…の順番で消費してくれるからです。
楽天経済圏の住人なら、期間限定ポイントは13日~15日ごろに大量に付与されます。わたしも今月は11159ポイント付与されました。
先日、都心で食事した際の支払いは楽天ペイで行いましたが、期間限定ポイントでの支払いですから、お金はまったく減りません(しかも翌日にポイント還元まで!)
最近はこんな使い方もしました。娘も一緒にすかいらーく系のファミレスで食事をした後、楽天ペイを起動して楽天ポイントをつけてもらって、支払いはGoogleウォレットを起動してVISAタッチ決済で行いました。Vポイントが8.5ポイント還元されるからです。
つまり楽天ペイは、すでに楽天ポイントカードの機能は統合しているのです。
楽天ペイアプリのバージョンアップで昨年いちばん良かったのは、楽天Edyと楽天キャッシュを統合してくれたことです。
楽天キャッシュからEdyにチャージもできるし、Edyから楽天キャッシュに電子マネーを移行もできる、というバージョンアップで、わたしはすぐさまEdyは楽天キャッシュに移行しました。
つまり楽天ペイは、楽天Edyの統合も終えているのです。
乱立アプリ…死蔵も多い
わたしは楽天ポイントアプリも楽天Edyアプリも(念のため)スマホにインストールしてありますが、スマホのホーム画面にアイコンはありません。「最後に起動したのはいつだったっけ?」と思うほど”死蔵”したアプリになっています。
ですから、楽天ペイメントのプレスリリースをみても、「すでに統合してあるのでは?」と思ってしまったわけです。それほど楽天ペイは、すでに十分使い勝手のいいアプリなのです。
それでも、今朝の日本経済新聞の「楽天G、乱立アプリ再編」という見出しの記事を読んで、「ああ、確かにアプリが乱立はしてるよな」と思い、自分も”死蔵”させてるアプリの多さから、すこしだけ疑問が氷解しました。
楽天Gは70以上のサービスを展開する。アプリも電子商取引(EC)モールの「楽天市場」や銀行、クレジットカードなどに分かれている。不便さを感じるユーザーから改善を望む声が上がっていた。
4月19日「日本経済新聞」13面「楽天G、乱立アプリ再編」より
楽天ペイは現時点で相当使い勝手のいいアプリですが、さらに使い勝手がよくなるならウェルカムです。
「楽天家計簿」まで登場
ただ、「乱立アプリ」という意味では、同じタイミングで「楽天家計簿」というアプリが登場したのは、よくわかりません。
ITMediaが配信した「マネフォ対抗になる?「楽天家計簿」本格サービス開始–まずiPhoneから」を読むと、こう書いてあります。
楽天グループは4月17日、家計管理アプリ「楽天家計簿」の本格提供を開始したと発表した。まずiOS版の提供を開始しており、Android OSにも今後対応する。
楽天家計簿では、銀行口座やクレジットカード、交通系ICを含む電子マネー、ポイントなど1000以上のサービスと連携可能。月々の収支やその内訳、資産額の推移を自動で把握できる。また、水道・光熱費・通信費といった固定費や、食費・日用品といった変動費の支出を項目ごとに自動分類し、収支構造が一目でわかるという。
また、2024年1月に始まった「新NISA制度」に合わせ、楽天証券をはじめとする各証券口座と連携した金融資産管理機能や、より充実した有料プランの提供も2024年中に順次予定している。さらに、将来的にはAIを活用したサービスの実現も目指すとしている。
マネフォ対抗になる?「楽天家計簿」本格サービス開始–まずiPhoneから
せっかくなのでアイパッドに一応入れてはみましたが、いちばんひっかかるのが有料プランというくだり……。
うーん、有料プランの提供ということは、自分は無料でもできることが十分多いZaimをこのまま使い続けるだろうなあ…
わたしはサブスクを徹底的に絞るためZaimユーザーですが、私の娘を含めて、知人はマネーフォワード・ユーザーが多いです。
この記事を読む限り、マネーフォワードを超える機能を用意しないと、「マネフォの対抗」となるのは容易ではなさそう…というのが率直な感想ですが、さらに自分が疑問に思ったのがこのくだりです。
連携できる楽天グループのサービスは 「楽天銀行」「楽天カード」「楽天モバイル」「楽天Edy」「楽天市場」「楽天ポイント」の6つ。
マネフォ対抗になる?「楽天家計簿」本格サービス開始–まずiPhoneから
えっと、これは楽天ペイに機能集約するんじゃないの?
またひとつ「乱立アプリ」が増えたと思ってしまったのはわたしだけでしょうか。
こうやって記事にしてみると、楽天系のアプリは非常に多いです。わたしが日常的に使っているスマホアプリは、
- 楽天ペイ
- 楽天ポイントクラブ
- 楽天ヘルスケア
にほぼ絞られているため「乱立」とは実感しませんでした(楽天市場のアプリは入れてますが、買い物はPC利用がほとんど。楽天ブラウザや楽天ポイントスクリーンはポイ活目的で使いますが、これは趣旨が違うでしょう。楽天koboアプリも読書に使うので関係ないでしょう)
楽天Edyのように死蔵しているアプリも多いですし、中にはアンインストールしたアプリもあるので、確かに楽天はもうすこしスマホアプリを整理したほうがよさそうです。
Vポイントも改善は必要
ところで、わたしが2番目によく使うVポイントについて、つい先日の記事でこう書きました。
Vポイントが面倒なのは、ただでさえアプリが複数ある点です。現状、3つのアプリがあります。
新生Vポイントは心配な要素がちらほらこのうちの1つが「VポイントPayアプリ」に変わる、ということだとして、ほかに「Vポイントアプリ」というのもあるわけ? 都合4つのアプリになるってこと?
楽天に比べればアプリの乱立ぶりは「つましいもの」かもしれません。
でも、これはアプリの数というより、使い勝手の問題です。
たとえば、三井住友Oliveアプリを起動して、貯まったポイントを使おうとすると、三井住友カードのウェブページに飛ばされます。しかもIDとパスワードを求められるので、これは面倒です。
楽天であれ、Vポイントであれ、その他の経済圏であれ、ユーザーフレンドリーであることを最重視してアプリ開発を行っていただけたら、と思います。
(いしばしわたる)
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