きょうは予防歯科のお話です。わたしが通う歯科医は「僕らができることよりも、毎日のケアでみなさんができることのほうが多いんですよ」とよく言います。わたしもそう思います。家での歯みがき習慣がきちんとできているか、その点検のために予防歯科が大切なのです(2024.2.26)
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1時間かけて丁寧に検診
わたしは半年に1回、かかりつけの歯科医で定期検診しています。
レントゲン撮影、歯茎の腫れや歯周ポケットの深さの計測、歯のグラつきのチェック、そして歯垢の除去。およそ1時間かけてたっぷりケアしてもらっているおかげで、今のところ虫歯の進行もありません。
次の予約までには、前回注意されたように磨き残しがないようにしなくっちゃ、と思うのも、ちょっと刺激になってよいです。
わたしがかかっているのは、予防歯科に力を入れている都内の歯科クリニックです。その歯科医は冒頭に紹介したように、

僕らができることよりも、毎日のケアでみなさんができることのほうが多いんですよ
が持論です。
これが歯周病菌です
10年ほど前、この歯科医に出会う前までは、虫歯ができては削り、またその上に金属をかぶせ……の繰り返しでした。だから悲しいことに、奥歯に神経が通っている歯はもう1本もありません。
そんなわたしが初回の検診で受けた衝撃はいまも忘れません。
案内された個室の処置室で、ひととおり説明を受けたあと、歯科衛生士が「お口の中を見せますね」と言って、スクリーンに映し出したのが口腔内の拡大映像。ウヨウヨと菌がいて、

これが虫歯菌で、これが歯周病菌です。ドリルのような感じで、穴をあけていってしまうんですよ…
ひえ~。気持ち悪い。でも、自分の口の中ですから、文句は言えません。

菌の数をコントロールするには、毎食後、丁寧に歯ブラシをして磨き残しのないようにしてください。特に夕食後は20分かけて、ブラッシングとフロス、歯間ブラシを使うように…
と言われました。

歯科衛生士による歯磨き指導が終わると、歯科医から「1週間後にチェックに来てください」と言われました。歯茎からの出血も多く、心配だったのでしょう。正しい磨き方が身についてくると、検診の間隔は1か月、3か月と延びていき、6か月検診となって今に至るわけです。
歯みがきに20分
今からできることは、毎日の丁寧な歯磨き以外にありません。20分というのはなかなかきついですが、それでも心掛けています。
それだけに、知人から教えてもらったライオンのラバーヘッドの歯ブラシも、さっそく試したくなったというわけです。
私の父(92歳)は歯の管理を怠っていたため、90歳になって間もなく12本もいっぺんに歯を抜くことになりました。
本人は「年を取ると、歯が弱って……」と嘆いていましたが、わたしは心の中でつぶやきました。

いえいえ、それは歯みがきの大切さを顧みなかったお父さんの責任だよ…
歯医者さんにかかるのは痛みが出てからではなく、日頃からかかるようにしておく。そんな習慣を若い時から心掛けておくといいですね。

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(ruru)