想定外の早さのバブル超えでした

想定外の早さのバブル超えでした

きょうは楽天マガジンで配信された「ダイヤモンド・ザイ」の最新号を読みました。折しも日経平均株価は、バブル期の1989年12月29日につけた終値としての史上最高値を更新して3万9098円68銭まで上昇しました。ザイでコメントしたプロの見立てを裏切る想定外のスピードです(2024.2.22)

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アナリスト予測は大外れ

きのう(2月21日)配信された「ダイヤモンド・ザイ」24年4月号には、最初の方で 

ネット証券4社のエースアナリストがガチンコ勝負 

1カ月先の日本株大予測! 

という見出しで、2月21日から3月20日の値動きを予想しています。 

ちょうど2月21日のところに線が引いてあって、4人のなかで一番高い値をつけていたので3万6500円あたり。2人が3万5500円あたりで、1人は3万5000円あたりでした。 

株価の上昇カーブでいちばん高いところでも、3月1日に3万7500円あたりまで上がると予想した人が1人いるだけですから、2月22日にバブル期の最高値を更新すると予想した人は誰もいなかったことになります。 

4人のアナリスト予想の文章を読むと、それぞれ説得力のある分析が並んでいるので、株の値動きは理屈を超える何かがありそうです。 

プロでさえはずすのですから、あまり株価の値動きには一喜一憂せず、自分はたんたんと配当株投資のスタイルを維持しよう…と、この「大予測!」を読んで思った次第です。 

億り人”たちのテクニック

ザイの4月号は、多くの”億り人”たちに、どうやって1億円超えの資産を増やしたか、それぞれのテクニックをインタビューしています。国内株の見出しだけを拾っても、 

  • 高配当の大型優良株に集中/連続増配で利回りも上げる(桶井道さん) 
  • 高配当株を安値で買うことで配当も値上がり益も狙う(うちこさん) 
  • 飲食系を中心に優待株を安値で買って株価数倍を連発!(優待太郎さん) 
  • 「低PBR×自社株買い×高配当」減らさず増やす(24万株さん) 
  • 現役会社員が2億円作った上がる割安株を見つける極意(弐億貯男さん) 
  • 配当のある小型成長株が資産増加のエンジンに!(SammyFeburaryさん) 
  • 月1%の利益と損切を徹底/成績は18年連続でプラス!(マネー・ヘッタ・チャンさん) 
  • 確率論をベースにひたすら売買を繰り返して1億円を達成(寝太郎さん) 

という具合です。このほか米国株、投信・ETFで”億り人”になった人も出てくるので、てんこ盛りの内容です。 

自分のスタイルにあった記述をみて「そうそう」と思ったりするので、フラットに読めるものではないかもしれませんが、それぞれ失敗談も交えて書かれているところに好感が持てます。 

別冊付録も読める

楽天マガジンで配信されるデジタル版では、個別株に言及したページはカットされますが、その部分がなくても読みでがありますし、この号は別冊付録の「株の食わず嫌い克服BOOK」もそっくり配信されていました。 

冒頭から漫画仕立てで、夫さんが、 

会社員

給料も上がらないし…オレもそろそろ株やろうかな~ 

これを聞いた妻さんが、 

貯金もないのにギャンブルするつもり?! 

というようなやりとりから、 

損せずドカンと儲かるよね?

株はギャンブルでしょ?

という双方の誤解と偏見を正していく…という構成です。

内容は「長期・積立・分散」の原則だったり、投資と投機の違いの説明だったり、しごく常識的な内容ですが、 

こう伝えたら投資を認めてもらえた! 

株を食わず嫌いしている家族の説得術 

というページもありました。 

  • 投資の目的をしっかり伝え少額から初めて実績を見せる 
  • 投資の儲けや楽しみは家族と共有しよう! 

といった記述をみて、 

我が家も最初はそうだったなあ 

などと懐かしく思いながら読みました。 

フォックス松田の解説

それともうひとつ。この号の連載漫画「恋する株式相場!」は、現在の株高がバブルなのかどうか、登場人物のひとりのフォックス松田が事細かく解説していて、ある意味、とってもタイムリーな内容でした。 これを読むだけでも今月号は読む価値があります!

フォックス松田

今は実態を伴ってるからバブルとは言えないわ 

(1989年当時の)日経平均を構成する225社の平均PERは約70倍で、明らかに過熱気味だったけど、今は15.76倍。平熱と言えるわ 

同様に、バブル期の平均PBRは約5.4倍だったけど…今は平均1.39倍で、これも適正値。業績に見合った数字なのよ 

(略) 

それに、この30年間で日本企業はムチャクチャ努力して、損益分岐点を下げて、利益率を上げ続けてきたの 

20年前の小泉政権の頃は、日本企業は名目売上を2%上げないと営業利益が伸びなかったけど、今は0.5%上げただけで営業利益は8%伸びるの 

計算上は、今から30%増益すれば、平均PER17倍という適正値で日経平均5万5000円を達成できるのよ 

冒頭の「大予測!」ははずしましたが、きょうの史上最高値をいちばん的確に当てたのはフォックス松田かもしれませんね(笑) 

(いしばしわたる) 

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