わたしのような高配当株投資で定期的に配当金を得る手法は「雌鶏(めんどり)投資」と言うのだそうです。あまり人口に膾炙した言い方ではないように思いますが、言い得て妙だなと思いました。新NISAの成長投資枠向けの手法であるのは間違いありません(2024.1.19)
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卵を食べ、雌鶏は食べない
「雌鶏投資」という言い方をしているのは、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さん。東証マネ部!が配信した「投資上級者こそ「新しいNISA」は“雌鶏投資”で活用せよ!」に出てきます。
“雌鶏投資”とは、高配当株での投資のことです。雌鶏を飼っている人は雌鶏が産む卵を食べ、雌鶏自体は食べないのと同じように、高配当株に投資することで定期的に配当金をもらいながら、株式そのものの成長を待つのが“雌鶏投資”です。
うまい比喩ですね。そして、この手法は新NISAの成長投資枠にマッチしていると指摘します。
20~30代であれば、『つみたて投資枠』での積立投資に専念する方法がいいといえますが、年齢や役職が上がり、ある程度の資産を形成できている状態であれば、『成長投資枠』で“雌鶏投資”をして、得られた配当金を生活費や日々の楽しみのためのお金として使うのもいいでしょう。
まさにこの通りです。わたしが「つみたて投資枠」は月額10万円から月額2万円にペースダウンする一方で、「成長投資枠」は早々に枠を使い切ったのも配当収入の確保が主目的だからです。
またも日経指数に注目
おもしろいのは深野氏が「雌鶏投資=高配当株投資」で注目するといいと述べたのが、先日の記事で紹介した「日経累進高配当株指数」だったことです。
先日の記事(成長投資枠で累進配当株はいかがですか)の該当部分を再掲しましょう。
アドバイスしているのは投資系ユーチューバーのぽんちょ氏。
「累進配当とは、配当金額を減らさず、利益成長に合わせて増加させることを目標としている企業の配当金のこと。近年は日経平均よりも、日経累進高配当数指数のリターンのほうが高いというデータも出てきています」
ぽんちょ氏が言及している「日経累進高配当数指数」は23年6月に新しく設定されたばかりの指数で、「実績ベースで累進配当を10年以上続ける企業のうち、予想ベースの配当利回りが高い順に30銘柄で構成」しています。
成長投資枠で累進配当株はいかがですか
深野氏はこう言います。
この指数は、過去10年間、一度も減配していない企業のうち、上位30銘柄を対象に算出しているものです。今後も絶対に配当金が減ることはないとは言えませんが、減配のリスクが低い銘柄が厳選されているので、この指数に組み入れられている銘柄から選ぶことで、ある程度の安心感を得られるでしょう。
日経指数の30銘柄
日経累進高配当数指数の30銘柄はどのようなものか、具体的な銘柄名を紹介しましょう(予想配当利回りは1月19日現在)

わたしが成長投資枠(妻名義を含む)で購入した銘柄も、
- 三菱HCキャピタル
- 三菱UFJFG
- 三井住友トラストHD
- 三井住友FG
- みずほFG
と5銘柄が指数構成銘柄です。特定口座で見れば20銘柄を保有しています。高配当株投資を意識すれば、当然含まれる銘柄ばかりということです。
東証マネ部!の配信記事は、ほかにも「PBR1倍割れの銘柄を選ぶといい」など、投資初心者向けに向けたアドバイスも書かれています。
気になる方はオリジナルの記事にぜひ目を通すとよいでしょう。
(いしばしわたる)