先日の記事でフュージョンの名曲を紹介したところ、同年代の知人から「懐かしい!」の声が。やはり80年代は本当にブームでした。気をよくして追加で数曲紹介します(2023.12.29)
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1曲目は、ジョー・サンプルの「虹の楽園」(1978年)から、「Melodies of Love」です。
名アルバム「虹の楽園」(Rainbow Seeker)については前回の記事で紹介しましたが、一部再掲します。
ストリングスをフィーチャーしたクラシカルなサウンドスケープをバックに奏でられる、切なくも美しいメロディーラインが世界中の人々のハートを鷲づかみにした。
熊谷美弘監修「フュージョン」(2000年、シンコー・ミュージック刊)より
中でも「Melodies of Love」は、”哀愁のジョー・サンプル”の異名にふさわしい「切なくも美しい」旋律です。
Roberta
2曲目は、ボブ・ジェームスの「ハンズ・ダウン」(1982年)から「Roberta」です。
ボブ・ジェームスで有名なアルバムは「ヘッズ」(1977年)や「タッチダウン」(1978年)、「フォクシー」(1983年)、アール・クルーとの「One On One」(1979年)あたりでしょうし、ヒット曲で言えば「Angela」(「タッチダウン」所収)や、テレビCMにも使われた「マルコ・ポーロ」(「フォクシー」所収)が筆頭に上がるでしょう。
「ハンズ・ダウン」はヒットアルバムのはざまに発売されたので、それほど評判になりませんでしたし、「Roberta」に至っては、ベスト盤にも入らないような地味な曲です。
でも、出だしのピアノのバラード調の部分を聞いた時、「ボブ・ジェームスってピアノもうまいんだ!」と思ったのです。
ボブ・ジェームスのヒット曲はエレピやシンセの曲ばかりなので、この曲はとても新鮮で、発売から40年もたつのに今もよく聴いています。
Wish You Were Here
3曲目は、フュージョン界のオールスターが勢ぞろいしたフォープレイのデビューアルバム「フォープレイ」(1991年)から「Wish You Were Here」です。
フォープレイは、ウィキペディアから成り立ち部分を紹介しましょう。
フォープレイ(Fourplay)は、ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシスト兼ボーカルのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人により1990年に結成された。
1990年、ボブ・ジェームスのリーダー・アルバム『グランド・ピアノ・キャニオン』にて、リー・リトナー、ネイザン・イースト、ハービー・メイソンを加えた4人で揃ってセッションを行い意気投合しグループを結成した。翌年にセルフ・タイトル・アルバムでデビュー。マーヴィン・ゲイの「アフター・ザ・ダンス」のカバーにはエル・デバージがゲスト出演している。このアルバムは、『ビルボード』誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャートで33週間1位を記録した。続くアルバム『ビトゥイーン・ザ・シーツ』、『エリクシール』と好成績を残し、3作ともゴールド・ディスクを獲得している。
Song for Somalia
4曲目もフォープレイです。2作目「ビトゥイーン・ザ・シーツ」(1993年)から「Song for Somalia」です。さらにメロウな曲調で気持ちよく酔いしれます。
The Dream
最後は「泣きのサンボーン」の異名を持つアルトサックス奏者、デビッド・サンボーンの「チェンジ・ザ・ハート」(1987年)から「The Dream」です。
きょう紹介した5曲は、ユーチューブの公式チャンネルですべて聞くことができます。下につけておきますので、スポティファイのサンプル音源で気に入った曲がありましたら、ユーチューブのほうで全編聴いてみてください。
特にRobertaは前半部分のピアノバラード部分を是非聴いてください。
(しみずのぼる)