夜に聞くと心地良いジャズ・ギター:アール・クルーほか

夜に聞くと心地良いジャズ・ギター:アール・クルーほか

フージョンのことを書いたので、もう少し掘り下げてきょうはジャズ・ギターのバラード曲です。後半に行けば行くほどジャズ色が強まりますが、どれも夜に聞くと心に沁みる曲ばかりです(2023.12.27)

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Living Inside Your Love

1曲目は、アール・クルー「Living Inside Your Love」(1976年)から表題曲です。 

アルバムは、

デビュー作から約半年後に制作されたセカンド・アルバム。デイヴ・グルーシンの名曲「キャプテン・カリブ」の決定版カヴァーを収録 

ということですが、表題作はデイブ・グルーシンとの共作で、フージョンの代表的名曲に数えられる一曲です。 

Long Ago And Far Away

2曲目もアール・クルーで、ソロ3作目「Finger Paintings」(1977年)から「Long Ago And Far Away」です。 

こちらもアルバムは、 

会社員

70年代、当時のフュージョン・ブームを代表する名盤。クルーのアコースティック・ギターとリー・リトナーのエレクトリック・ギターの共演が聴ける名盤! 

ということですが、「Long Ago And Far Away」はジェローム・カーンの作曲。戦前のミュージカル映画「カバー・ガール」(1944年)で使われ、多くのカバー曲があります。 

Letter From Home

3曲目は、パット・メセニー・グループ「Letter From Home」(1989年)から表題曲です。

『レター・フロム・ホーム』(Letter from Home)は、1989年に発表された、パット・メセニー・グループのアルバム。1990年度グラミー賞ベスト・ジャズ・フュージョン・パフォーマンス賞受賞作。ゲフィン・レコードに移っての第2弾。前作の『スティル・ライフ』同様にブラジル音楽の影響を受けたアルバムである。アメリカのBillboard 200では66位に達し、『ビルボード』のコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートでは1位を獲得した(ウィキペディアより) 

アルバムには「Have You Heard」「Slip Away」といった名曲が多く含まれますが、最後の締めに流れるのがこの曲です。パット・メセニーの奏でるギターが心地よく響きます。 

Cinema Paradiso [Love Theme]

4曲目がチャーリー・ヘイデンパット・メセニー「ミズーリの空高く」(1996年)から、「Cinema Paradiso [Love Theme]」。原曲は、あの名作「ニュー・シネマ・パラダイス」で流れる「愛のテーマ」です。  

シチリア島の小さな村にある映画館・パラダイス座。親の目を盗んではここに通いつめる少年トトは、大の映画好き。やがて映写技師の老人アルフレードと心を通わせるようになり、ますます映画に魅せられていくトト。初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍するようになった彼のもとにアルフレードの訃報が。映画に夢中だった少年時代を懐古しつつ、30年ぶりにトトはシチリアに帰ってきた・・・

ニュー・シネマ・パラダイス

エンニオ・モリコーネ作のメロディが素晴らしいのは言うまでもありませんが、ベース(チャーリー・ヘイデン)とギター(パット・メセニー)の奏でるアコースティックな音が、名曲の旋律に実によくフィットしていると思いませんか。 

Sweet Soul

このあたりからジャズ色が強まってきたと思いますが、5曲目はベース奏者マーク・ジョンソン「Second Sight」(1987年)から、「Sweet Soul」です。 

「Second Sight」はアール・クルーやパット・メセニーのようなヒット作ではありませんが、ビル・フリゼールジョン・スコフィールドの奏でる何ともけだるい感じのギターの旋律がくせになります。 

Alice in Wonderland

最後は、演奏する3人の名前をそのままアルバム名にした「John Abercrombie Marc Johnson Peter Erskine」(1988年)から「Alice in Wonderland」です。 ギターはジョン・アバークロンビーです。

オリジナル曲は(言わずもがなでしょうが)ディズニー映画「不思議の国のアリス」のタイトル曲です(ジャズではピアノのビル・エバンスのカバーが有名です) 

アルバムについては、久保木靖氏監修「ジャズ・ギター」(2009年、シンコー・ミュージック刊)から紹介しましょう。 

数あるアバークロンビーの作品群の中でも、特にジョンソン&アースキンによるトリオは高い人気と評価を誇っている。 

(略) 

三者の織り成す高度なインタープレイは、ピアノのビル・エヴァンス・トリオのギター版とまで称賛された。それもこれも本作でのリリシズム溢れるギターを聴けば納得。 

ユーチューブから、公式チャンネルのあるアール・クルーとパット・メセニーの曲をひとつずつ紹介しておきます。 

(しみずのぼる) 

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