スマートニュースで配信記事をチェックしていたら、「節税に!「値下がりした株」があるなら「今年のうちにしたほうがいい」かもしれないこと」というタイトル。ははあ~ん、損切りだな…と想像がつきましたが、実はわたしも”年末恒例の大掃除”とも言える売却作業を行ったばかりです。その作業の前提となる「利回りの低い銘柄や評価損の銘柄の洗い出し」の方法を共有しましょう(2023.12.12)
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登録は簡単、3ステップのみ!無料会員登録はこちら損出しで税金が戻ってくる
配信記事をクリックすると、dmenuマネーの「株の損出しで「税金が戻ってくる」かも?2023年のうちに検討したいこと」という記事でした。
ここで「売らなければ損失が確定しないのに」「また上がるかもしれないのでは」と思うかもしれませんが、他で儲かっている株の分で取られる税金を抑える効果があるのです。
(略)
たとえば利益が100万円なら税金は約20万円にもなりますが、ここでもし、40万円の含み損がある株(たとえば80万円で買ったものの、40万円になった株など)を売れば、利益(プラス)の100万円と損失(マイナス)の40万円を相殺できます。すると利益は60万円、税金は約12万円になります。評価損の分を売らなければ、税金は20万円取られたわけですから、この場合は、税金が約8万円も安くなります。
参考URL:https://money.smt.docomo.ne.jp/column-detail/1171957.html
やはり損切りすると損益通算でき、3年分の評価損は繰越できるーーという内容の記事でした。
損益通算などに関する過去の記事はこちら
損益通算の仕組みを賢く使おう
新NISAは「損切り」のチャンス
損切りすることの2つの効用
売却が”年末恒例”の理由
わたしも冒頭書きましたとおり、ちょうどきのう、損切りを含めて保有株の売却作業を行ったところです。なぜ、この作業が”年末恒例”なのかと言えば、理由は2つです。
1つ目は、この1年間の評価益や源泉徴収額がほぼ見えてくることです。評価益がかさんでいるなら、上記の配信記事のとおり、評価損を吐き出すことで源泉徴収額を少しでも減らすことが可能です。
これは以前の記事でも書きましたが、1年間の売り買いでどのぐらいの評価益になっているか、それによって源泉徴収はいくらぐらいかーーというのは、「特定口座損益(譲渡益税)」のタブを開けば出てきます。
高配当株を買う原資に
理由の2つ目は、12月初旬は各社の中間報告書が届くので、これをいちいちチェックして、増配だった企業は保有し、減配は放出、配当維持でも利回り次第で売却ーーという方針を決めて売却作業にとりかかるためです。
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みなさんの「中間評価」はいかがですか
これは誰しも同じことをしているのだと思いますが、
- 利回りの低い銘柄を売却する
- その売却原資で利回りの高い銘柄を購入する
という作業を行うには、利回りの低い銘柄や評価損の銘柄の洗い出しが必要となります。もっとスマートなやり方もあるようには思いますが、わたしのやり方を次のページで共有します。
CSVファイルでソートする
わたしの場合、楽天証券が毎日更新してくれるCSVファイルを使って行っています。CSVファイルは下記画像1の赤枠部分で入手します。
クリックするとCSVファイルが自動でダウンロードします。ファイルを開くとエクセル表になります。
デフォルトは証券コード順なので、「データ」で「並べ替え」をクリックして評価損益順に並べかえます。「最優先されるキー」は評価損益を選び、「順序」で大きい順を選べば評価益の大きい順に並び(画像2)。小さい順を選べば評価益の小さい順に並び変わります(画像3)
利回りは「配当管理」を利用
ただ、配当利回りだけは別データでCSVファイルに書き加えてソートする必要があります。
これはさまざまなアプリがあると思うので、あくまで私が使っているアプリということでお許しいただきたいのですが、わたしは「配当管理」というアプリで配当金の管理をしています。
「配当管理」は、予想配当利回りを公表していない銘柄が前年実績利回りになるため、どうしても正確さは落ちます(例えば、中間配当で減配しても、年間配当が未公表の場合は前年実績利回りとなるため、実勢と大きくかけ離れてしまいます)
それでも、銘柄の配当利回りを一覧しやすく、ファイルに書き込む作業が簡単になるので、この作業をする時だけプレミアム会員になって使い続けています(作業を終えたら無料会員に戻ります)
利回りを書き写してソート
下記の画像4は右端にCSVファイルに配当利回りを書き写して、利回りが低い順に並べ替えたものです(保有株数や平均取得額、時価総額などの列は削りました)
オリエンタルランド、USEN-NEXTHLDGS、セントラルスポーツ、ファンケル、サイバーエージェントといった銘柄は、株主優待目的で保有しているため、低利回りでも売却対象ではありません。また、マクニカホールディングスのように株価が高騰して利回りが低くなっている銘柄も、売却の対象外です。
画像4は私名義の銘柄ですが、妻名義でも同じ作業を行い、利回りの低い銘柄を抽出していく作業をしているわけです。
年明けの24年1月になれば、新NISAの成長投資枠で国内株の購入を検討している人は多いでしょう。わたしも大型株を中心に新規購入していくつもりです。
問題はそのための資金確保です。年末は損切りによる源泉徴収額を減らすチャンスでもあるので、新規購入のため利回りの低い銘柄を売却するというわたしの方法も参考になるかも…と思って共有しました。
(いしばしわたる)
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