日本人は日本の「クール」なところを意外と知らない

日本人は日本の「クール」なところを意外と知らない

日本人は日本のことを意外と知らないーー。そんな気づきは嬉しくもあり楽しくもあり。きょう読んだ記事でまたひとつ「知らなかった」ことが増えました。アイスコーヒーはどうやら日本発祥のようです(2023.11.19) 

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アイスコーヒーは日本発祥

きょう読んだ記事は、作家・演出家の鴻上尚史さんの「日本の「アイスコーヒー」、じつは「外国人」には「衝撃的」だった…! その「意外なワケ」」です。 

鴻上さんはNHK BSの番組『cool japan』の司会者で、世界各地の外国人を集めて「日本でこれはクール(かっこいい・優れている・素敵だ)と思ったものはなに?」と質問したそうです。 

彼ら彼女らは、「洗浄器付き便座」「ママチャリ」「アイスコーヒー」と言いました。 

司会をしていた僕は、まず「アイスコーヒー」に驚きました。「どうして『アイスコーヒー』がクールなの?」と素朴に訊くと、イタリア人が「私の国にはなくて、日本に来て初めて飲んで感動したから」と答えました。番組に出ていた他のヨーロッパ人やブラジル人、ロシア人がうなづきました。 

彼ら彼女らは口々に「日本に来て、夏、暑い時にアイスコーヒーを飲んで、本当に美味しかった、自分の国ではどんなに暑くても、コーヒーはホットしかない」と言いました。 

なるほど~。暑い夏はアイスコーヒーをゴクゴク飲むのが日常なだけに、海外では夏でもホットしかないと言われると確かに驚きます。 

鴻上さんは

調べてみれば、「アイスコーヒー」は、どうも日本発のもののようでした。ただし、どこで、誰が始めたのかという学術的で歴史的な研究にはまだ出合っていません(どこかにあって欲しいものです)。大正時代とか明治の終わりからとか、いろいろな説があるようです。 

と続けています。 

ヨーロッパやブラジルの人たちがアイスコーヒーを発想しなかったのは、「コーヒーは香りを楽しむものだ」という絶対のルールがあるからです。冷たくしてしまうと、香りを楽しめなくなると思っているのです。 

(略)  

ともあれ、日本でアイスコーヒーを初めて飲んだ時、「なんだこれは!?」と抵抗を示した外国人も、何回か飲んでいるうちに、「これは美味しい」となる人がほとんどのようです。 

「アイスコーヒー」は、日本人の知らないところで、「クール・ジャパン」なのです。 

日本人の知らない日本語

この記事を読んで思い出したのが、蛇蔵&海野凪子さんの漫画エッセイ「日本人の知らない日本語」(メディアファクトリー)です。 

日本語学校で教師をしている「なぎこ」さんが日本語学校に通う生徒さん(当然、外国人)の素朴な疑問に翻弄されつつ、日本人自身も意外と日本語を知らないんだな~ということを教えてくれる本でした。 

便利グッズ…100円均一

各話の最後に「学生が母国に持って帰りたいもの」という一コマ漫画があって、イタリア人学生の「ウォシュレット」は”ふむふむ、まあそうだろうね”と思いましたが、ロシア人学生の「便利グッズ(洗濯ネット、お玉立て)」とか、ベトナム人学生の「100円均一の店」というのは、”なるほど! 確かに日本にしかないかも…”と気づかされました。 

誰も盗らない自販機に感動

最後の章は「日本人の知らない日本の良さ」というタイトル。 

僕が感動したのは自販機 
人気のない所に沢山あってびっくり!! 
だって中にお金が入ってるんだよ!? 
誰も盗らないなんて!! 
彼らの話を聞いていると 
日本って本当に恵まれてるんだなあと 
気づかされます

そのとおりですね。アイスコーヒーの話もしかり、「日本人の知らない日本の良さ」はまだまだたくさんありそうです。 

(さかきかずひこ) 

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